2015/09/28

酔芙蓉

 

ここ数年、秋の散策の楽しみの一つは、ご近所のお庭の酔芙蓉を訪ねること。
種を頂いて蒔くのだが・・我が庭には、どうにも姿形になってくれない。


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蕾が開いて、白い大輪の花になり、ピンク色から紅く萎んで、種を実らせる見事な一生。
種が地に墜ちたころ、お庭の持ち主の丁寧な剪定が入って、
しずかに冬をやり過ごし、春の芽吹き、夏の繁茂を経て・・秋の日差しを浴びて咲く。
やっと、「ア、酔芙蓉!」と気づかれて、賞賛されるのはほんの半月だろうか。

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この紅色の夕刻の姿が特に好もしい。
ほんの一日だけの晴れ姿に全生命を掛ける・・・ロマンがありますね!。

なるほど、作家、橋本治が、創作意欲を刺激されたはずです。

【風の盆恋歌】    橋本治著
「ぼんぼりに灯がともり、胡弓の音が流れるとき、風の盆の夜がふける。
越中おわらの祭の夜に、死の予感にふるえつつ忍び逢う一組の男女。
互いに心を通わせながら、離ればなれに20年の歳月を生きた男と女がたどる、
あやうい恋の旅路を富山、パり、を舞台に・・」

この小説のお陰で、【越中おわら風の盆】が大ブームになり、
石川さゆりの唄う演歌になりましたよね。
いまや、余りに観光地化して、魅力が半減しているとか。

富山に居る親友の招待で、ブーム到来の直前に観に行きました。
路地の階段に座りながら、じっくりと、胡弓の音と、男女織りなす踊りを楽しみました。
毎秋、酔芙蓉をみるたびに思い出す素敵な経験です。

そうだ、お昼ごろ、富山に電話しよう!
「お変わりありませんか?」
普段、心と心は繋がっているからと、安心しきって無音でいたけど
この数日、なにかしら気になっている・・・。

今日こそは、彼女の声を聴かなければ・・。




 





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