2009 / 11
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『凄く良かった・・・笑って、泣いて、・・後から希望が溢れてくる』
『あの映画見た?行こうかな?ドウ?』
50代までの若い友人達の噂が、数ヶ月前から入って居た。

『やだやだ・・・葬式なんて観るのも嫌だ』
『そんな仕事って有る?実際に。殆ど、病院で・・・』
60代以降の友人達のつい最近までの拒否反応。

そんな中で、あれよあれよのうちに受賞してしまった。

野次馬的感覚でいうなら『観ときゃ良かった~』

受賞直後の昨日、24日、藤沢、遊行寺通りの小さな映画館へ行った友人は、大混雑、長蛇の列にて、立ち見だったとのこと。
自分の批評眼や選別眼に頼らず、ついつい世間の評価でどっと動く・・・
情け無いけど仕方ない。
今回、私の失敗は、信頼する友人の評価を信じなかったこと!

されどされど・・・やっぱり、お葬式の話題を楽しめる?のは、まだ、若いから・・・
送る哀しみと,遺された者の辛さの数が少ないから・・・

実家の両親と、舅姑を5年の間につぎつぎと見送った・・
納棺のとき、一度も立ち会っていないという親不孝者の私。

舅のときは・・・連絡のつかない仕事先から戻ってきたら既に終わっていた。
姑のときは、次の日の仕事の連絡など準備に追われて、鎌倉に戻っている間に。
父のときは、何と!喪服に合わせ美容院に行っている間に終了。
母・・・事故死扱いで、検察医から、全てを完了して戻ってきた・・・

多分、究極の悲しみに直面しないで済むような、めぐり合わせなんだと思うほか無い
棺の中で、四人の親たちは、生前にも増して、それぞれ、穏やかで綺麗だった。
不思議なぐらい若返って、色白の肌は、ふんわりとピンク色に染まって・・・・
旅立ちの仕度の済んだ父には、愛用の眼鏡とステッキを捜し、歳時記も一緒に、
母には、お気に入りの臙脂色の鮫小紋を掛け、三味線の撥を。

長患いの看護介護をさせずに・・・あっという間に逝ってしまった両親。
子孝行?とはいえ、遺された者・・たった一人の子・・には数年もの間、悔いを残させている・・・

【おくりびと】と同席して、厳かに、しめやかに、愛情に満ちた最後の儀式を見届けられる人々は幸せ。
そんなゆとりに満ちた家庭生活の意義を訴えた映画なのだろう。
だから・・・観たくない・・・私のゆがんだ後悔の念がそう思わせたか。。。。


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